生成AIや自動化技術の急速な進化に伴い、多くの企業がソフトウェア開発、運用管理、業務自動化、データ処理などの分野で様々なAIエージェントを導入しています。 AIエージェントは自律的にタスクを実行する能力を備えており、例えば次のような作業を行うことができます。

  • システムコマンドの実行

  • ローカルファイルや社内データへのアクセス

  • APIの呼び出しや外部サービスとの連携

  • ユーザー指示に基づき、複数ステップのタスクを計画・実行

このように、AIが実際のシステム運用に直接関与するようになる中、新たな課題も浮上しています。

企業は、AIエージェントがエンドポイント上で引き起こすセキュリティリスクを十分に把握できているのでしょうか。

AIエージェントがもたらす可視化の課題

従来のエンドポイント監視では、セキュリティ担当者は通常次のような情報を把握できます。

  • システム上でどのようなプロセスが実行されているか

  • 不審なプログラムや異常な挙動が存在しないか

  • ファイルやネットワーク通信にどのような変化が生じているか

しかし、AIエージェントには従来のアプリケーションとは異なる特性があり、エンドポイントの可視化に新たな課題をもたらしています。

  • AIエージェントの動作は自然言語によるプロンプトを起点としている

  • 1つの指示が複数のシステム操作へと変換される可能性がある

  • 一連の動作が継続的かつ高度に自動化されている

こうした状況を踏まえ、企業は次のような問いに向き合う必要があります。 「現在、エンドポイント上でどれだけのAIエージェントが稼働しているのか」 「AIエージェントは機密データへアクセスしていないか」 「異常な動作や想定外の操作が発生していないか」

システムの挙動からAIの挙動へ:求められるエンドポイント監視の進化

AIエージェントの活用が広がるにつれ、エンドポイント監視の対象も従来のシステムの挙動から、AIによる操作やアクションへと広がりつつあります。 これは既存のセキュリティ対策を置き換えるものではありません。むしろ、「AIが何を行っているのか」「どのようにシステムを操作しているのか」を理解するための新たな視点を加えるものです。

その鍵となるのが、プロセス単位の監視から、コマンド単位での可視化と制御への拡張です。

これにより企業は

  • AIエージェントが実際に実行しているコマンドを把握できる

  • 行動パターンに異常がないか分析できる

  • AIエージェントごとの行動プロファイルを構築できる

ようになります。

AIエージェントの可視化を実現するための3つの能力

AIエージェントが稼働する環境を効果的に管理するためには、企業は次の3つの能力を備える必要があります。

1. 可視化

  • エンドポイント上に存在するAIエージェントとその活動状況を把握する

  • 環境内にシャドーAIが存在することを防ぐ

  • 実行されたコマンドや操作フローを把握する

2. 挙動分析

  • 異常なコマンドパターンを検出する

  • 機密データへの想定外のアクセスや、潜在的にリスクの高い挙動を特定する

3. セキュリティ統制

  • 既存のセキュリティ製品や防御ツールと連携し、包括的な防御態勢を構築する

ThreatSonar Plus:AIエージェントの挙動に対する可視性と検出能力の強化

AIエージェントの挙動監視に対するニーズの高まりを受け、TeamT5はThreatSonar Plus(包括的エンドポイント評価プラットフォーム)を提供しています。企業が既存のエンドポイントの保護基盤を拡張し、AIエージェントの実際の動作をより深く可視化できるように支援します。

ThreatSonar Plusの主な機能は以下のとおりです。

1. AIエージェントの挙動の可視化

  • エンドポイント上のAIエージェントの稼働状況を把握する

  • 実行されたコマンドや操作フローを追跡する

2. コマンドレベルの検知

  • AIエージェントが実行したコマンドを分析する

  • 異常または潜在的なリスクを伴う操作パターンを特定する

3. 挙動分析

  • セキュリティチームがインシデントの状況を迅速に把握できるように支援する

ThreatSonar Plusは主に「検出」と「分析」に特化しており、包括的な可視性とリスク判断に必要な情報を提供します。 単一の診断スキャンにより、環境内のAIエージェントの導入状況とリスク状況を包括的に把握できます。

  • 未承認のAIエージェントの導入

  • 未承認のAIエージェントによるコマンド実行

リアルタイムの遮断・防御機能が必要な場合は、「ThreatSonar Anti-Ransomware エンドポイント検出・対応(EDR)プラットフォーム」と連携し、両製品を組み合わせて使用することで、「挙動検出→リスク評価→リアルタイム保護」という包括的なエンドポイントセキュリティ体制を構築できます。

AI時代におけるエンドポイントセキュリティの考え方

AIエージェントは徐々に企業内の重要な実行主体となりつつあり、単なる補助ツールから「実際にシステムを操作する主体」へと変化しています。

こうした変化により、エンドポイントセキュリティの重点もさらに広がっています。もはやプログラムやシステムを監視するだけでなく、AIの挙動そのものを理解し、把握しなければなりません。AIエージェントの可視性を高め、振る舞い分析の能力を強化することで、企業はAI技術を活用しながらも、環境に対する統制と安全性を維持することができます。

ThreatSonar Plus エンドポイント評価プラットフォーム」と、「ThreatSonar Anti-Ransomware 脅威分析・対応プラットフォーム」は、AI時代において、より包括的で継続的に進化するエンドポイント防御基盤の構築を支援するために設計されています。

AI時代のサイバーレジリエンス強化について、ぜひお気軽にお問い合わせください。